本の装幀について
昔の本の装幀には、一枚の絵画のように思わず目に止まってしまう魅力的なデザインのものが多いです。
パソコンではなく、手で作られている感があるものの方が、一点ものの良さがあり、古本のように、経年が状態に現れてくると尚、その本の良さが増して骨董品のような味わいが出てきます。
こう書いていると、まるで物ではなくて、人間の魅力的な年の取り方の話のように思えてきて不思議です。
横尾忠則さんがデザインした、少年マガジンの装幀がとても素晴らしいので、是非とも実際に手で触ってその良さを実感したいのですが、現在うちには入荷していないのです。
見ていてため息が出るほど魅力的な本を販売するのは、古本屋としてとても嬉しいです。
その本と出会った瞬間、時間がそこだけ止まってしまうような、吸い込まれてしまうような本をこれからも沢山入荷し販売して行きたいです。